無法松酒造/福岡県
明治10年創業
一年を通して原料にこだわり
伝統技術を守り続ける北九州の酒蔵
福岡県北九州市小倉南、平尾台のふもとに構える140年の歴史ある「無法松酒造」。
その由来はこの地を舞台にした「無法松の一生」から名付けられたもの。
地元をこよなく愛し、地方創生をモットーに蔵人は日々酒造りに励んでいます。目を引くネーミング、ラベルが印象的です。
北九州の自然の恵みを
受けて生まれる清酒
その場所は柴川の支流、東谷川の上流にあたり、のどかな田園風景が眼下に広がります。
恵まれた環境で、仕込みには福智山系の清冽な水と厳選した酒米を使用。じっくりと低温発酵され、自慢の清酒が出来上がります。
少量ながらも丁寧に手間を惜しまず丹精込めた酒造りを信念に、140年もの間受け継がれた伝統の技術が今も生かされています。平成17年に北九州および北九州商工会議所より、永年継続企業(創業100年以上の部)として表彰。小さな蔵ながらも北九州では知る人ぞ知る、屈指の酒蔵です。歴史を感じるその佇まいも老舗の貫禄があります。
北九州市の空気と米、美味しい水、そして伝統の技術から最高の清酒が生まれます。
伝統を守りながら、
斬新な商品づくりへ挑戦
小倉地酒と言えば昔からの定番で最も人気のある「無法松」。吟醸酒はさわやかな吟醸香とキレのある辛口。純米酒はフルーティーな香りで、口あたりの良い飲みやすい味。日本酒が苦手な方にも好まれます。
2014年の春から全国展開した「相思相愛」は造り手と売り手の飲む人の関係を焼酎で表現。さわやかな香りとすっきりした味わいは飲む人を惹きつける本格的な麦焼酎。ネーミングがとてもユニークです。
焼酎のラベルとは思えないおしゃれな吟香焼酎「シルフィ」夏の谷。
フルーツで割るとカクテルのようでとてもおいしいとのこと。福岡県在住のクラフトレーターがデザインしたものです。
地元で栽培された米、水だけでなく、パッケージにも地元の人々を起用。地元の学生とコラボした地元産の芋で造った芋焼酎なども販売。常に地域活性化を心がけています!
だからこそ、小倉の人々から長く愛され続けているのです。
四季折々のお酒を嗜みたい
大量生産ではなく、少量ながらも丁寧に作り上げる姿勢が人々に支持されています。
先代が病で倒れ、全くゼロからのスタートの中、現在の社長が試行錯誤を重ね新たなものにチャレンジ。日本酒だけでなく、酒粕を使った焼酎、粕取焼酎にも力を注ぎ、「無法松 粕取焼酎25度」は北九州市・食のブランド「百万の息吹」に認定されました。
同時に認定された「小倉の梅酒・三岳梅林」は、冬から初春にかけての梅の名所である三岳梅林からその名も付けられました。女性にとても人気の梅酒です。
守るべきものは守りながら、それでも変化しながら成長。秋と冬が清酒、春と夏が焼酎、梅の時期には梅酒と一年を通して栽培される地元素材を最大限に活用しています。一年を通してフル稼働で清酒造りに新しい風を起こそうと日々努力をしています。今後も新商品に期待大の無法松酒造です。
生産者情報
- 生産事業者名
- 無法松酒造有限会社
- 生産者種別
- 清酒
- 代表者名
- 山家 勉
- 住所
- 〒803-0186 福岡県北九州市小倉南区大字新道寺310番地
- 電話番号
- 093-451-0002
- 創業年
- 明治10年(1877年)