アルプスワイン／山梨県

アルプスワイン株式会社は、1962年（昭和37年）創業の家族経営の小さなワイナリー。この地で問屋を営んでいた創業者の前島福平は、毎日一升瓶を空けるほどのお酒好き。お酒好きが高じてワイン造りに関心を持ち、地域の農家で運営されていた「御代咲醸造」を引き取り、株式会社化したのが始まりです。

創業から50年以上、地域に根ざした小規模ワイナリーとして、ワインや果汁の製造販売を続けています。2004年に特区制度から自社管理畑を取得し、その畑のぶどうから醸造するプレミアムワイン「プラチナコレクション」シリーズを製造開始。国内外のワインコンクールで高評価を受け、国外への輸出を始めました。
2012年、ワインの品質保持のためワイン製品に「Stelvin(TM)スクリューキャップ」を採用し、ほぼ全てのワインを750ml入りボトルへ移行。小規模ワイナリーでも世界基準をクリアする高品質な製品造りを目標に取り組んでいます。

自社管理畑のぶどうや県内契約畑のぶどう100％を使用したワインは、選ぶのが楽しい品ぞろえ。

『プラチナコレクション シラー』は、日本では珍しい自社管理畑産シラー種100％の赤ワイン。優しい口あたりの中に、ブラックチェリーや上品なスパイス香、豊かな酸と深い余韻に包まれます。
『あじろんスパークル』は、山梨で古くから栽培される幻の黒ぶどう「アジロンダック種」を100％使った、保存料無添加のスパークリング赤ワイン。炭酸の中にしっとりとした甘みとおだやかな酸味、芳醇な香りを楽しめます。
『ルナール・グラン 甲州』は、地元「狐新居（きつねあらい）」がフランス語で「ルナール(狐）」ということから命名し、創業者が愛していた一升瓶スタイルに。笛吹市産甲州種ぶどうを100％使用した、スタイリッシュでバランスの良い味わいが特長の辛口白ワインです。
『ルナール・グラン ベイリーA』は、辛口の赤ワイン。すっきりした酸味と柔らかなタンニンが広がり、ブラックチェリーやプラムを連想する香りが特長です。
山梨のワイナリーまらではの一升瓶は、大勢で盛り上がるパーティーシーンなどに最適なワインです。

「ぶどう本来の成分をそぎ落とさず、クリアでクリーンに造り、熟成でのレベルアップが期待できるワイン」を目指して

ワインの味を損なう要因の１つである果汁の酸化を防ぐため、搾汁時にドライアイスを用いています。醗酵が止まらない酵母選びと、健全な醗酵を管理したクリアでクリーンなワインは、少量の亜硫酸塩でも保存可能。以前は亜硫酸塩の味や香りに隠れてしまっていたぶどう本来の味わいが引き出され、熟成が続けられるワインに仕上がりました。

また、ワインの栓を密閉性に優れた「Stelvinスクリューキャップ」に移行し、酸化による劣化を防ぐことで、ワインをフレッシュに保てるようにもなりました。今後も、小さな規模でも世界基準をクリアするワインを醸し続けます。