和歌山湯浅ワイナリー／和歌山県

醤油発祥の地として日本遺産に認定されている、和歌山県有田郡湯浅町。2019年、株式会社TOAが産直加工流通加速化センターとして建設したのが和歌山湯浅ワイナリーです。発酵の文化が人々の生活の中に根付いた地で、湯浅町や和歌山県内の農産物の価値を向上するべく、最新の設備を揃え、製品開発と醸造に日々取り組んでいます。山田山から流れる清らかな水と、発酵の文化を守ってきた人々の知恵。当時から生き続ける町の宝が、長い時間を経て、湯浅町だからこそ造り出せるワインやリキュールを生みだしています。プライベートワインの製造や、オリジナルラベルを使用したプライベートブランドの出荷、予約制で工場見学やワインの試飲も行っています。

和歌山県は言わずと知れた果物王国。切り立った山々からの清らかな水と、燦々と降り注ぐ太陽、黒潮からの海風が、甘みの強い大きな果実を生み出します。長い歴史と伝統のある有田市産「有田みかん」は、品質も収穫量も日本一のブランド。ジューシーな甘みとコクが特長です。北山村でしか採れない小さな柑橘「じゃばら」は、強い酸味が「邪(気)をはらう」と言われ、ほんのりと残る苦味が癖になるおいしさ。他にも、地域ブランドとして認定されている最高級の梅「紀州南高梅」など。驚くほどみずみずしく、豊かな味わいの果実をワインで包み込んだ『勹果(ほうか)』シリーズのリキュールやシャンパンで、新しいフルーツの味わい方をお楽しみください。

和歌山の美味しい物、特に果物をもっと知ってもらいたい。思い描いたのは、和歌山県産の果実の特性を最大限に引き出したワインを造ること。果物王国として名高い和歌山でも、土壌や天候などから、ワイン用ぶどうの栽培だけは難しいとされていました。栽培や醸造のプロが集まり、試行錯誤を重ねる日々。2017年、ついに有田でワイン用ぶどうの栽培とワインの醸造に成功しました。和歌山の自然の恵みを余すことなく受けた有田産ぶどうで醸す味わいは、日本の醤油発祥の地だからこその、どこにも真似できない質の高いワイン。和歌山の情景が目に浮かぶようなワインであると確信しています。近い将来、国内だけでなく海外にも発信していきたいと願っています。