弘前銘醸/青森県
世界自然遺産白神山地と“津軽富士”岩木山、
東北を縦断する奥羽山脈に囲まれた自然の恵み多き弘前市で、
歴史ある赤煉瓦倉庫を守り、地域を支え続ける弘前銘醸。
地元のつながりを大切に、弘前市特産シードル発展への一翼を担う
本州最北端の地、青森県弘前市にある煉瓦造りの倉庫群が「弘前銘醸株式会社」です。
1918年(大正7年)に酒蔵として建設され、2010年(平成22年)に弘前市から「趣のある建物」に指定されました。今もなお営業用の倉庫として使用されている蔵は、過去、NHK連続テレビ小説のロケ地にもなりました。
清酒仕込用にも使用していた敷地内から湧き出る地下水による氷製造とともに、現在は委託醸造による自社銘柄酒のコーディネートとプランニング、販売元として、津軽の地酒普及に努めています。
地酒の普及のために。
製造から委託への転身と
「酒ショップ・サン」の開業。
1932年(昭和7年)、味噌屋を営んでいた初代社長が富名銘醸から酒造りを引き継ぎ、青森県が誇る世界的な板画家「棟方志功」の貴重なラベルデザインを使用した「遊天」をはじめ、「弘前城」「羽衣」などの清酒を造ってきました。現在は、自社銘柄酒の総販売元として地酒の普及に努め、「遊天」をはじめとするお酒をプロデュースし、六花酒造株式会社に委託しています。
2017年(平成29年)には「弘前城」シリーズとして開発した「弘前城しいどる」を、タムラファーム株式会社の協力を得て、「平成29年度 青森県物産振興協会 青森県特産品コンクール」にて青森県知事賞をはじめ、数多くの賞を受賞しました。
また、お酒入門者の方にも愛好家にも、気軽にご相談いただけるお店を目指した「酒ショップ・サン」を開き、青森の地酒やワインを中心とした酒類全般を取り扱っています。
日本一のりんごの生産地が、
日本一のシードル醸造に挑戦。
桜の名所、弘前公園にある樹齢130年以上の「日本最古のソメイヨシノ」。
その花弁から抽出した天然酵母「弘前さくら酵母」を使い、“弘前のりんごと桜の美味しい出会い”をテーマにした商品を企画。世界的コンテストで受賞歴のある、弘前市のタムラファーム株式会社に醸造を委託しました。
弘前の絆によって生まれた「弘前城しいどる」は、「弘前さくら酵母」の商品化第一号のシードルです。フレッシュなりんごの香りとほどよい酸味を生かして、和食にも合う“和シードル”に仕上げ、あえてひらがなで「しいどる」と名付けました。りんごの愛らしさと桜の華やかさ、歴史のロマンを感じる“和シードル”は、味とデザインの両方で数々の賞を受賞、メディアで話題となりました。
「シードルの街、弘前」として、弘前市の新たなブランディングを目指しています。
津軽の自然と地域への感謝を忘れず、
新しい事にチャレンジし続ける。
「創業以来変わらずに支えてくれている津軽の豊かな自然に感謝し、地域の役に立ち、皆様に喜んでいただける企業を目指したい。」
その想いを常に忘れ得ぬために、会社のマークへ願いを込めました。
マークの上部は、特徴的な倉庫群を表すレンガと屋根を、景観と共に青森県弘前市に根ざす会社としてイメージ。
下部は、おいしい食生活を支える企業であることから、信頼性と堅実性を示す、直線的なデザインが特長です。
爽やかなブルーの色を使い、氷の材料となる清涼な富田の地下伏流水のイメージと、若々しく、新しい事へチャレンジする精神を表しています。
「食」と「地域」に密接に関わっていく弘前銘醸株式会社の挑戦に、これからも注目です。
生産者情報
- 生産事業者名
- 弘前銘醸株式会社
- 生産者種別
- 清酒・果実酒
- 代表者名
- 加藤 宏幸
- 住所
- 〒036-8186 青森県弘前市富田3丁目7-1
- 電話番号
- 0172-32-4241
- 創業年
- 昭和7年(1932年)