寿海酒造/宮崎県
5つの蔵元から生まれた寿海酒造。
それぞれの想いと伝統を受け継ぎ、
新たな時代へと挑戦
寿海酒造のこだわりは、代々引き継がれてきた尊い蔵の魂をもって南九州の文化とも云うべき本格焼酎を全国へお届けすること。
温暖な気候に恵まれ、清閑で緑豊かな環境の地に最新の技術を駆使した設備と伝統の知恵と技、鯛取山水系の天然水で仕込まれた逸品は最高のギフトです。
恵まれた土壌からの
贈り物で造る最高の芋焼酎
南国・宮﨑県串間市。温暖な気候、緑豊かな大地、太陽の光をいっぱい浴びて一面には見渡す限りの芋畑。
南九州産の「赤芋」を主原料に、芋焼酎が造られています。
ほくほくして甘みが強いのが特長で、ミネラルたっぷりな健康食品としても人気。
ソフトでマイルドな飲み口、また柔らかな甘い味わいを持ち香ばしく、女性でも飲みやすい焼酎として脚光を浴びています。
一般的に焼酎の仕込みは芋を収穫する8~9月から年末あたりまでという蔵元が多いですが、串間市では収穫した芋を桜島の火山灰が堆積したシラス土壌に掘った室や、空調設備を完備した貯蔵庫に保管することで芋の鮮度が保たれるため、年間を通して芋焼酎の仕込みを行うことができるそうです。
安定した美味しい焼酎の供給ができるのも寿海酒造の強みです。
老舗の蔵元が力を合わせ、
古き良き焼酎を伝承
宮﨑県串間市内にも伝統を守り続けてきた歴史ある蔵元がたくさんあります。
田舎でも流通がよくなり、大手酒造メーカーの焼酎がどんどん入ってくるようになって、小さな蔵元は対抗できなくなってきました。
そこで、昭和60(1985)年、串間市で100年以上の歴史ある5つの酒蔵(國光焼酎、玉之露醸造、吉田焼酎、石上商店、谷村酒造)が技術を持ち寄って新しい蔵元が誕生したのが寿海酒造の始まり。宮崎県内で初の協業組合として設立した焼酎メーカーの会社です。
寿海酒造としては新しい蔵となりますが、それぞれが100年以上という歴史ある酒蔵が集まっているので、古いけど新しい……そんな蔵元です。
それぞれの蔵の誇りを持ち、それぞれの焼酎の歴史を終わらせてはならない、という覚悟を胸にさまざまな蔵元が力を合わせて“今”の寿海酒造があるのです。
1%にこだわりと伝統の技を
ぎゅっと込めて…
本格焼酎は一回のみの単式蒸留酒で、その成分の99%がエチルアルコールと水で造られています。
単式蒸留酒の場合は、その抽出されたアルコールに原料の香味成分が溶け込みやすく、特有の芳香と風味が残ると言われていますが、焼酎の味や香りに違いが生まれ、それぞれの銘柄の個性となるのは、その成分の残りのたった1%、主にエチルエステル等の低級・高級アルコールです。
本格焼酎の味わいに、芳醇で複雑な奥深いまろやかさと香りをもたらしてくれるこの1%の原料を吟味し、製法にこだわり、より良い焼酎づくりのために最善を尽くしているそうです。
この「1%に込められた蔵元のこだわり」を想像しながら飲むと、たいへん感慨深く、より美味しく感じられます。
生産者情報
- 生産事業者名
- 寿海酒造株式会社
- 生産者種別
- 単式蒸留焼酎(焼酎)
- 代表者名
- 國府 紀光
- 住所
- 〒888-0005 宮崎県串間市大字北方1295
- 電話番号
- 0987-72-5611
- 創業年
- 昭和60年(1985年)