大和葡萄酒/山梨県
日本ワイン発祥の地・山梨県勝沼で
200年先を見据えたワイン造りに真摯に取り組む
ワイナリー「大和葡萄酒株式会社」
「独自の価値形成」を理念に、古来品種と独自のブドウ作りに取り組んでいる大和葡萄酒。
世界に認められる“甲州ブランド”の確立のため、日々試行錯誤を重ねて造りあげられる日本ワインは格別です。
オリジナリティを追求した
日本ワインの先駆け的存在
日本ワインと言えば、山梨県勝沼が日本におけるブドウの発祥の地。
日本古来のブドウの品種は甲州種であり、さらにその中でも日本最古の樹と言われているのが、大和葡萄酒の管理する指定文化財「甲龍」(樹齢130年)。
同様の指定文化財「三森甲州」(樹齢100年)から枝分けした甲州種のブドウ、「竜眼」「甲州三尺」「紫葡萄」など日本古来の品種にこだわって育種し、ワイン造りをしています。
高品質なワイン生産のためにも醸造用のブドウ作りをしなければならないところから始まり、凝縮ブドウ栽培に取り組み、絶対不可能と言われてきた垣根栽培への挑戦、前代未聞の甲州種の種なしブドウの栽培に挑戦……
誰もやってこなかったことに挑み、試行錯誤して、現在の大和葡萄酒があります。
世界品質のワインへ
〈ブドウ作りへのこだわり〉
欧州産ワインは味わいに複雑さが感じられますが、「軽い」「薄い」「特徴がない」と言われてきた日本ワイン。
その理由は、土壌に含まれるミネラル分の不足。
欧州産ワインは、石灰質の土壌で栽培されたブドウを原料とするため、100gあたりのミネラル(カルシウム)含有量が15~20mg程度。これに対し、国産ワインのミネラル含有量は、土壌成分の違いから100gあたり4.4mg程度です。
日本ワインを世界品質にするために、山梨県内の企業や農業家が連携して“ミネラル甲州プロジェクト”を立ち上げ、廃棄処分されてきた貝殻を肥料として使用することで補い、ワイン中のミネラル含有量を9.56mgまで上昇させることに成功。
さらに5年計画でミネラル分を15mgに向上させ、世界品質の日本ワインを追求していくために、まずは土台となる土壌、そしてブドウ栽培に情熱を傾けて取り組んでいます。
未来へバトンをつなぐ
日本ワインを目指して……
「世界的な品種のブドウでワインを醸造しても、山梨県甲州が世界的なワインの産地としては認めてもらえない。甲州の個性を持った、日本にしか出せない味を甲州で醸造しないと意味がない。」
甲州ブランドを世界的に認知してもらうこと、そのためには日本最古の品種「甲州種」の可能性を追求していくことでした。
山梨県甲州が高品質な醸造ブドウの一大産地になるように体制を整えていくこと。これが大和葡萄酒が担う使命なのです。
今すぐに世界的なワインの産地として認めてもらえることは難しいですが、100年後200年後に山梨県甲州のワインが認められるように、今自分たちができること。
ブドウ作り、醸造を理解し、その成果をさらに追求して未来へとバトンをつなぐ……
たくさんの人たちの想いが詰まった山梨県甲州で生まれた日本ワインを未来へと残していく。
消費者である私たちもその使命を担っているのかもしれません。
生産者情報
- 生産事業者名
- 大和葡萄酒株式会社
- 生産者種別
- ワイン
- 代表者名
- 萩原保樹
- 住所
- 〒409-1315 山梨県甲州市勝沼町等々力776-1
- 電話番号
- 0553-44-0433
- 創業年
- 大正2年(1913年)