五島列島酒造／長崎県

長崎県の100km西方に浮かぶ五島列島は、大小140にもおよぶ島で構成されています。五島列島酒造の蔵は「日本の渚100選」「日本の水浴場88選」にも選ばれた、美しい高浜海水浴場のすぐ側。潮騒と海風に包まれながら、島の味を生かした焼酎を醸しています。平成20年、五島市産の農産物を使った本格焼酎の醸造をするために設立した五島列島酒造。わずか数年で『五島麦』が「福岡国税局酒類鑑評会」本格焼酎の部にて5年連続受賞。平成28年に『五島麦』と『五島芋』がモンドセレクション金賞受賞。『五島芋』が「Los Angeles International Spirits Competition 2018」 Gold Medal を受賞。『五島芋40』が「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2020、2021」で2年連続金賞を受賞するなど、国内外から高い評価を得ています。

五島の島の恵みのみで造る焼酎。『五島芋』は、伝統食「かんころ餅」の原料にもなる、甘いほくほくした五島産さつまいもと、五島産米を100％使用。さつまいもの優しい甘みとフルーティーな香りの芋焼酎です。『五島麦』は、海由来のミネラル豊富な大地で育った五島列島産麦麹を使用した、全量二条大麦の本格麦焼酎。香り高い大麦の旨みと深い味わいが楽しめます。『五島麦40』は、蔵での貯蔵に近い濃厚な味わいのさつまいも蒸留酒。『五島椿』は、五島列島に数多く自生する天然の椿の花から採取した天然の酵母を使用した麦焼酎。華やかな香りの心地よい味わいに、米麹由来の優しい甘みが広がります。どれも、五島列島産の農産物が生きるこだわりの焼酎です。

五島列島は、日本有数の椿の島。自生のヤブ椿から採れる椿油が有名です。五島が誇る銘花「玉の浦」も、玉之浦町父岳に自生していたヤブ椿の突然変異。「五島椿まつり」が開催される2月には、島の至る所で可憐な椿が咲き誇ります。椿の花言葉「理想の愛」のように、五島列島酒造の焼酎には島の人の愛が溶け込んでいます。豊かな海の恵みと温暖な気候が育てた、心温かく人情豊かな五島列島の島民。遣唐使の時代から続く、旅人への優しさとおもてなしの心が、今もなお訪れる人たちを癒し続けています。五島を愛し、五島で生きる心豊かで温かい人々の手で育てられた原料を使い、焼酎を造り上げる五島列島酒造もまた、島の人の手で今も大切に育まれています。