いまさら聞けない!?【ワインの注文(初級編) -あなたは頼める?- 】
特別な日。
ホテルや高級レストランで食事をすることになりました。
事前にドレスコードやテーブルマナーを意識したり、意外と緊張しますよね。
初めて行く場所であれば尚更です。
いざ当日。
料理の注文とともにワインリストを渡され開くと……
「?????」
そこにはびっしりワイン名が羅列されています。
せっかくなので料理とともにワインも注文したいのですが
レストランによっては何ページにも及ぶワインリスト。
できれば「スマートに」注文したいところです。
スマートなワインの頼み方
✓ ソムリエに聞く
ワイン愛好家やワインの勉強をしていない限り、なかなかラベルや産地で味の想像はつきにくいもの。
迷ったとき、わからないときは、プロであるソムリエに尋ねましょう。
ボトルかグラスか、
ワインの好みを伝えてもいいのですが、
迷う場合は、
「この料理に合うワインをお願いします」
で大丈夫です。
女性の前で「〇〇〇円くらいで」と口に出すのはスマートではありませんから、
ワインリストの中で、近い価格をこっそり指さし、「これくらいで」と言えばソムリエは察してくれることでしょう。
✓ ワインの種類を知る
ワインの知識があるに越したことはありません。
ワインの基礎を知ることで、好みのワインをソムリエへ伝えることができます。
■赤ワイン
渋み成分であるタンニンが感じられるのが赤ワインです。
品種や土壌、収穫年によっても異なりますが、力強い味わいのものが多いです。
好みの表現は、簡単に分けると3種類。
「フルボディ」=重め
「ミディアムボディ」=中間
「ライトボディ」=軽め
■白ワイン
飲みやすい口あたりで、気軽に楽しめます。
すっきりとした酸味を感じるものから、フルーティで甘口のものまで、一口で白ワインといってもバリエーションがあります。
好みの表現は、大きくは2種類。
「辛口」「甘口」
■スパークリングワイン(泡)
比較的どんな料理にも合わせやすく、食前酒やデザートにも合わせられるのがスパークリングワインです。
ちなみに炭酸系(泡)は、すべてが“ シャンパン ”ではありません。
“ シャンパン ”と名乗る条件のひとつは、産地がフランスのシャンパーニュ地方であること。
その他の厳しい条件もすべてクリアして初めて“ シャンパン ”と名乗れる、憧れのワインなのです。
しかし、“ スパークリングワイン ”が決して格下というわけではありません。
シャンパンと同じ製法で作られているスパークリングワインや、フランス以外でもおいしいものはたくさんあるので、幅広く楽しみたいところです。
✓ ホストテイスティングを知る
無事注文し安心していたところへ、次のハードル出現です。
ボトルを注文すると、その会のホスト(=主催者、代金を支払う人)、女性を連れている男性に、ホストテイスティングを求められます。
ソムリエからいきなりボトルを見せられたり、一人だけグラスにワインを注がれたり。
またしても「??????」にならないために、スマートなテイスティングを行いましょう。
■ホストテイスティングの目的
注文したものと合っているか?ワインに異常がないか?
あくまで「品質」の確認です。
※おいしいかどうかの味見ではありません。味の評価は必要ありませんのでご注意ください!
■確認すること 4step
1)「ボトル」の確認
ボトルが注文通りのものであるか、コルクが抜かれていないか、確認します。
2)「色」の確認
ホストのグラスへワインが注がれたら、「色は大丈夫か」「異物がないか」など外観を見て健全なワインか確認します。
3)「香り」の確認
まずはグラスを回さず、そのまま鼻に近づけ「香り」を確認します。
次にグラスを少し回して(スワリング)香りをかぎ、カビ臭や異臭がなければ大丈夫です。
4)「味」の確認
ワインを口に含んで不純物や違和感がないか確認します。
問題なければ「大丈夫です。お願いします。」と伝えるだけでOKです。
~番外編~
■番外編 1 ~コルク~
必ずではありませんが、コルクの確認を求められることがあります。
高級ワインの場合、ヴィンテージを重ねているためワインが劣化していることがあります。
コルクの匂いをかぐことで、「カビ臭くないか」「異臭がしないか」確認しましょう。
■番外編 2 ~テイスティングに自信がない~
そもそも、テイスティングを求められたところで
“ ワインの品質が大丈夫かなんてわからない…… ”
となっても大丈夫です!
ソムリエに「チェックはお願いできますか?」と伝えましょう。
ソムリエはワインのプロです。
高級ワインを頼み、焦って適当に「大丈夫」と言ってしまい、実は劣化していて不味い……とはなりたくないですよね。
今回は“ ワインの注文 初級編 ”です。
分からなくても大丈夫。
「ソムリエ」に頼ることができる、と頭に入れておきましょう!