すくも酒造/高知県
目指すは、地元宿毛への永続的な貢献。
高知県南西部に位置する宿毛市は、一年中温暖な気候と、海・山・川の豊かな自然に囲まれています。「株式会社すくも酒造」は、地元を活性化させたいという想いを持つ地元の有志が集まり、2007年に創業。地元産のさつまいも使用した芋焼酎は数々の賞を受賞しています。また、酒造りだけではなく、遊休農地を活用したさつまいもの生産も手掛けており、街の活性化を担っています。
永続的な地元への貢献を行う
豊後水道に面した宿毛湾では魚種が豊富で古くから漁業が盛んです。温暖な気候に恵まれた宿毛市はさつまいもの生産にも適した地域です。
しかし、近年では生産者の高齢化に伴い遊休農地が増えていることが問題とされています。「地元を活性化させたい」という願いを持った地元の有志が集い、2007年に「株式会社すくも酒造」を開業しました。
地元の契約農家から直接仕入れた黄金千貫(さつまいも)を使用し、割水には超軟水として知られる天然水医法山(いのりやま)の水を使用。麹米は国産米を100%使用するなど、原料にこだわりを持っています。
2009年に「すくもの芋」「ざまに」が宿毛市推奨品として認定され、続けて「土佐藩」「四万十湧水 翠王」も認定されるなど、宿毛市を代表する蔵元として酒造りに邁進しています。
芋焼酎だけではなく、原料となる芋の生産も手掛けており、地元宿毛への永続的な貢献を目指し取り組んでいます。
幻の芋「翠王(すいおう)」
すくも酒造では希少なさつまいも「翠王(すいおう)」を原料にした芋焼酎を造っています。
「翠王(すいおう)」とは、茎や葉も食べることができるさつまいもで、研究に約6年間という年月を費やして作られたました。食感も味も良く、栽培期間内に3回以上も茎葉の収穫が可能な品種です。鉄、カルシウム、β‐カロテン、ビタミンE・Kなどが、ほかの葉菜に比べて豊富。さらにポリフェノールやルテインも含まれ、栄養分に優れた野菜です。
宿毛市で栽培された希少な「翠王」を使用した焼酎「四万十湧水 翠王」は、超軟水の四万十川系の天然水「医法山の水」を使用しており、飲み心地はすっきりしています。黒麹菌のもつ芳醇な香りと翠王の甘みが折り重なることでフルーティな味わいが生まれます。「幻の芋焼酎 八色」は、クセのない味わいでほのかな甘みとすっきりした飲み口が特長。原酒から味わいを調整するための割り水に、「医法山の水」を用いる事で白麹独特のすっきりとした爽やかなのど越しを醸し出します。
土地にも、人にも、寄り添い続ける
現在日本中で農家の高齢化や農業従事者の減少とともに、農地として使われなくなった遊休農地の面積が拡大しています。遊休農地とは、かつて農地だったが現在農地として利用されておらず、今後も農地として利用される可能性も低い土地のことです。
すくも酒蔵では、宿毛市でも遊休農地が深刻な問題となっている状況に、心を痛めていました。自らの手でその農地を有効活用する方法はないものかと考え、遊休農地を耕し、焼酎の原料となるさつまいもの栽培をはじめました。農地の活用と活性化、地元への貢献とともに、さらにより良い焼酎造りが行えるよう、日々精進しています。
安心・安全な焼酎造りを目指すため、HACCPの第2ステージを取得。HACCPとは、食品など事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因を把握した上で、製品への危害要因の混入に対し、作業過程を整理・分析・管理することでそのリスクを減らす手法のことです。お客様へ、そして製造に携わるすべての人に対して、これからも安心・安全な商品を提供していきます。
生産者情報
- 生産事業者名
- 株式会社すくも酒造
- 生産者種別
- 焼酎
- 代表者名
- 佐田 知秀
- 住所
- 〒788-0007 高知県宿毛市松田町7-2
- 電話番号
- 0880-63-3830
- 創業年
- 2007年(平成19年)